【業界分析】業界別レポート2|繊維工業

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業界規模や海外需要、業種別の需要・供給の流れを分析。また、自社と業界の財務分析結果を比較することで、自社の立ち位置を把握できます。

1.業界規模

業界規模、1社あたりの売上は、近年はともに減少傾向にあります。


2.資本金別財務分析(令和元年度)

資本金別1社あたりの収益性を見ていきます。

 ※売上高総利益率(%) =売上総利益÷ 売上高×100
 ※売上高営業利益率(%) = 営業利益÷ 売上高×100

売上高総利益率は、資本金1千万円未満で42.3%と最も高くなっています。
売上高営業利益率は、資本金1千万円未満と10億円以上で3%を超えています。

資本金別1社あたりの生産性を見ていきます。

 ※労働生産性(百万円)= 付加価値額 ÷ 従業員数 × 100
 ※資本生産性(百万円)= 付加価値額 ÷ 総資本 × 100

労働生産性は、資本金規模が上がるほど高くなる傾向にあります。
資本生産性は、資本金1千万円未満で0.41%と最も高くなっています。

資本金別1社あたりの損益分岐点を見ていきます。

 ※限界利益率(%) = 限界利益 ÷ 売上高 ×100
 ※損益分岐点(百万円) = 固定費 ÷ 限界利益率

限界利益率は、資本金1千万円未満で43.6%と最も高くなっています。

資本金別1社あたりの安全性を見ていきます。

 ※棚卸資産回転率(回転)=売上高÷棚卸資産
 ※自己資本比率(%)= 自己資本÷ 総資本×100

棚卸回転期間は、資本金5千万~1億円未満で7.2回転と最も高くなっています。
自己資本比率は、資本金1億~10億円未満で50%を超えます。

3.賃金(平成30年度)

年間賃金は、合計で3,312.1千円となっています。

4.国内需要と海外需要 ※繊維工業

平成23年と平成27年を比較すると、国内需要・海外需要とも、増加傾向にあり、特に国内需要の伸び幅が大きくなっています。

5.業種別販売先 ※繊維工業

●業種別販売先をみると、「繊維製品」が最も高く、全体の6.24%となっています。
●平成23年から27年の業種別販売先の売上上昇率をみると、「プラスチック・ゴム製品」や「事務用品」の上昇率が高くなっています。

※参考資料※
・法人企業統計年報
・賃金構造基本統計調査
・産業連関表

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